強迫性障害から自閉症と診断名が変更、障害基礎年金2級を受給
相談者
傷病名:自閉症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給額:778,500円
エリア:広島市
相談に来られた時の状況
平成27年2月、ご本人(41歳、女性)のお母様が無料相談会に来られました。
帝王切開で発語は遅く(3歳)、3歳時にこども療育センターで相談したが適切な助言はなく、通所を中断。小学校から高校まで父親と親せきの反対で特別支援学級ではなく普通学級に入学したため、勉強に全くついていけず、周囲の子からもいじめられたが、抵抗できなかった。
父親が子供の障害への理解が全くなかったので、母親が離婚をした後、精神科を受診し強迫性障害と診断される。高校卒業後、就職ができず経済的に自立ができないため、障害年金の請求をするため、専門医に受診したところ自閉症と診断される。
就労不能の状態が続き、経済的に困窮しているので障害年金の請求手続きを依頼したいとのことでした。
相談から請求までのサポート
委任状を頂き、こども療育センターから受診状況等証明書(初診日の証明用)を取得した。障害認定日時(20歳)の診断名は強迫性障害とされていたが、強迫性障害は認定されないため、主治医に現在の診断名と初診時の診断名が自閉症であることを説明し、診断名を自閉症として診断書の作成を依頼した。
現在の診断書についても、ご本人の現状を詳細にヒアリングし、医師が適正な診断書を作成できるように日常生活の判定に参考となる資料を作成し、委任状、診断書の用紙を病院に持参して診断書の作成を依頼した。
併せて、出生から現在までの発育の状況(療育指導の内容)、就学状況(交友関係、いじめの状況、勉強の遅れ等)、治療の経過(医師からの指示されている事項、処方薬の名称)、就労状況、日常生活の状況(周囲の援助の内容等)を詳しく聴取し、病歴・就労状況等申立書を作成した。
結果
結果、平成27年5月、精神障害で障害厚生年金2級が決定した。
年金額は、778,500円である。