劇症型膵炎の後遺症による高次脳機能障害で障害基礎年金2級を受給
相談に来られた時の状況
平成26年7月、ご本人(21歳、女性)のお父様が無料相談会に来られました。
10歳時に腹痛を訴え近医を受診したところ、ある数値が異常に高いため総合病院を紹介されて転院直後、症状が急変し、劇症型膵炎と診断され、膵性脳症を合併し、その後遺症で高次脳機能障害、精神遅滞、てんかん、糖尿病を発症した。
以後継続して受診しているが記憶力、理解力は低下し、脳波は7-8歳程度となっている。短大を中退し、周囲との意思疎通ができないため、作業所への通所も断られ現在は自宅に引きこもり、日常生活のほとんどを家族に依存している状態である。
就労できる状態ではないので、障害年金の手続きを行いたいが、自分たちではできないので、専門家の援助を受けたいとのことでした。
相談から請求までのサポート
先ず、委任状を頂き、初診の病院から受診状況等証明書を取得した。診断書は、障害認定日(20歳時)と現在の2通を依頼することにした。
発病から現在までの治療の経過(入院歴、手術の内容、処方薬等)、就学状況(通学の状況、交友の状況等)、発育状況、日常生活の状況(周囲の援助の内容)を詳細にヒアリングし、病歴・就労状況等申立書を作成した。
併せて20歳時と現在の日常生活の能力の判定に参考となる資料を作成し、主治医に診断書の作成を依頼した。
結果
結果、平成27年3月、精神障害で障害基礎年金2級が決定した。
年金額は、786,500円である。