【脳性麻痺で障害基礎年金2級】障碍者雇用枠での労働が難しく、障害年金の申請を行ったケース
相談に来られた時の状況
平成26年1月、ご本人(40歳代、男性)電話を頂き、市内の喫茶店で面談を行った。脳性麻痺により生まれつき右手の指が剛直しており、下肢も軽度の障害があるとのこと。
3級の身体障害者手帳を所持されている。市役所で障害者雇用で就労していたが配転を拒否できずに退職し、現在、一般企業で就労しているが収入が半減した。
障害年金の受給は無理と思っていたが若し可能であれば何とか受給したいので、サポートをしてほしいとのことでした。
相談から請求までのサポート
出生時に受診した病院、その後、リハビリを受けた病院ともにカルテがないため、受診状況等証明書の取得は不可となった。
19歳のときに交付された身体障害者手帳の診断書を何とか区役所から入手できた。併せてご本人の友人2名に第三者の証明書を作成してもらい、初診の証明はクリアできた。
手帳の等級が2級で障害年金2級の認定は微妙なケースであるため、診断書を作成して頂く医師宛に参考資料を作成し、診断書に「右手の5指が握ったままの状態で剛直しており、指の用をなしていない」旨を記載してもらうように依頼した。
併せて出生から現在までの治療の経過(受診回数、リハビリの内容)、就学状況、就労状況、日常生活の状況(不自由な状況)を詳細に伺い、病歴・就労状況等申立書を作成した。
結果
平成26年5月、障害基礎年金2級の受給が決定した。
年金額は、772,800円。