神経線維腫症2型で障害基礎年金1級が決定
相談者
傷病名:神経線維腫症2型
決定した年金種類と等級: 障害基礎年金1級
支給額:975,125円
相談に来られた時の状況
平成27年11月6日、ご本人(20歳代、男性)とお母さまが無料相談会に来られて面談を行った。
平成23年4月より右耳の耳鳴りが発生し、耳鼻科を受診したところ、突発性難聴と診断され、治療を開始した。
平成23年5月に、MRI検査で多発性脳腫瘍が発見され、両側聴神経腫瘍も認められ、神経線維腫症2型と診断され、脳外科へ転科することになった。
5月26日、MRI検査で、多発性脳腫瘍と閉そく性水頭症を指摘される。5月31日~6月22日、入院。神経内視鏡による手術を行い、術後、合併症(髄膜炎)を発症。20個位腫瘍があり、手術では全部とれない。
平成27年10月頃より、物をつかみにくい。階段の段差で転倒。次第に聴力が低下し、平成27年12月、ほぼ見えず、明暗のみ分かる状態。多発性の脳腫瘍の増大に伴い、右は高度難聴、左は聾状態。
視力低下や視野障害もある。日常生活上、身の回りの事について全て介助が必要。就労能力はない。なお、平成28年1月に、身体障害者手帳2級の判定をうけている。障害年金の請求を行いたいが、自分ではできないのでサポートしてほしいとのことでした。
相談から請求までのサポート
先ず、ご本人の委任状を頂き、初診の医療機関に、受診日:平成23年4月頃の受診状況等証明書の作成を依頼した。
現在の日常生活の状況について、お母様から聴取した内容を記載して参考資料を作成し、通院されている病院に診断書(視覚障害及び聴覚障害)の作成を依頼した。
併せて、発病から現在までの病歴、治療の経過、就労状況、日常生活の状況を詳細に伺い、病歴・就労状況等申立書を作成した。
結果
平成28年4月、障害基礎年金1級の受給が決定した。
年金額は、975,125円である。